タンカー事故で関空に影響を与えた会社と原因になった台風について

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タンカー事故関空の連絡橋が崩壊し、そのタンカー所有会社と事故原因となった台風21号についてまとめました。タンカー事故で関西国際空港は連絡橋を失い、大きな損失となり、空港閉鎖となる事態までになりました。

タンカー事故で関空に影響を与えた会社

タンカー事故で関空の連絡橋は、片面が通行止めとなりました。関西空港の連絡橋に衝突したタンカーは、福岡県にある日之出海運株式会社の所有する「宝運丸」であり、そのタンカーの全長が89メートル、船体重量2,591トンです。台風21号が関西地域を直撃した際には、大阪湾の関西空港周辺に約50隻ほどの船舶があり大阪管区海上保安部が関西国際空港から3マイル以内の船舶に対して、避難指示を出していました。

避難指示を受けた船舶は、台風が直撃する前に関西空港から3マイル以上離れて錨を下ろして停泊待機をしている中、関西国際空港の連絡橋に衝突したタンカー「宝運丸」は関空から約1.3マイルの地点で錨を下ろして停泊していました。タンカー「宝運丸」は関西国際空港へ燃料を運搬した後、海水をおもりとして組み込み、船長の安全だろうという判断にて、関西空港から1.3マイル地点で待機しました。

その後、猛烈な台風21号が直撃すると同時に潮位が高くなり、2トン以上の重量のある錨を下ろしていながらも台風の強風によってエンジンをフル回転させるもコントロール不能状態となってしまいました。その結果、タンカー「宝運丸」が関空の連絡橋へ衝突をさけるために操舵をするも、台風の強力な風が強すぎて連絡橋衝突する事態へとなりました。

タンカー事故の原因となった台風について

タンカー事故の原因となった台風は、これまでの中でも強力な爆風かつ高潮の影響もありました。潮位があがり、タンカー「宝運丸」の操舵室の目の前が関西空港の連絡橋となるくらいの潮位であり、回避不能状態となっていました。今回の台風による高潮と強風が関西国際空港の連絡橋へのタンカー衝突につながったひとつの原因ではありますが、日之出海運株式会社の所有するタンカー船「宝運丸」も関空から3マイル以上離れて避難停泊していなかったことも原因の1つだと感じます。

関空への連絡橋へのタンカー船「宝運丸」の衝突事故当時は、乗組員が11人乗船しておりましたが11人には怪我は無い状態でありました。ひとつ気になることは、どうしてタンカー船「宝運丸」が海上保安庁の指示内容を聞かずに、関西国際空港から3マイル以内で停泊していたのかという事です。今後の詳細発表をタンカー船「宝運丸」の所有会社である日之出海運株式会社の発表を待ちたいところです。